臨床研究に関する情報の公開
研究課題名 | tRNA修飾異常による神経障害発症に関する付随研究 |
研究責任者 | 熊本大学大学院生命科学研究部 分子生理学講座 教授
富澤 一仁 |
倫理審査委員会
承認番号 |
倫理第2129号
(2020年10月22日 初回承認) |
研究期間 | 承認日から開始し、研究期間の終了日は2021年3月31日の予定です。 |
研究計画の改定と
倫理審査委員会 承認時期 |
⑴ 2020年10月22日 承認(初回) |
研究目的 | この研究では、当教室で実施した先行研究(倫理第1671号:tRNA修飾異常による神経障害発症に関する臨床研究)において採取し保管している血液サンプルを用いて、新たにインスリン値、Cペプチド値を測定し、tRNA修飾あるいは神経障害との関連性について検討することを主な目的としています。 |
研究概要 | 私達は、2型糖尿病の危険因子であるCDKAL1というtRNA(転位RNA)修飾酵素が、神経障害の危険因子でもあるという仮説を立てて研究を進めており、モデルマウスを用いた解析においてこの仮説を裏付ける結果を認めました。
そこで、共同研究機関である陣内病院に通院中の2型糖尿病患者様44名を対象に、tRNA修飾や神経障害に関する臨床研究を実施しました(倫理第1671号:2019年2月19日〜2020年3月31日、ゲノム第394号:2019年5月14日〜2020年3月21日)。この研究において得られた結果から、tRNA修飾と神経障害との関連を示唆する新たな知見を得ることができました。 今回は、この研究に参加していただいた2型糖尿病患者様を対象として、血糖コントロール指標の一つであるインスリン値、C ペプチド値のデータを新たに得ることにより、RNA修飾と神経障害との関連について、さらに詳しく解析し検証することが可能であると考え、この研究計画を立案しました。 |
倫理面での配慮
個人情報保護 |
この研究は、ヘルシンキ宣言(世界医師会)、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(厚生労働省・文部科学省)に従って行います。
ご提供いただきました血液サンプル、情報については、研究専用のコード番号で管理させていただき、ご提供いただいた方の個人情報が研究利用の段階で漏えいすることがないよう適切に管理させていただきます。 |
結果の公表 | この研究によって成果が得られた場合には、学術集会、学術論文などで公表します。その際、ご提供いただいた方の個人情報が明らかになることはありません。 |
研究実施体制 | この研究は、熊本大学大学院生命科学研究部分子生理学講座と陣内病院との共同研究で行います。
この研究では、当教室で保管している血液サンプルを、研究専用のコード番号で匿名化した状態で、陣内病院に提供し、同院にてインスリン値、Cペプチド値を測定していただきます。 なお、測定結果についての解析は、当教室で行います。 この研究で扱うサンプル・情報については、熊本大学:榊田光倫、金子瞳、陣内病院:井島廣子が、責任を持って管理させていただきます。 |
研究の問い合わせ
研究参加辞退の申し出 |
この研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望がありましたら、他の研究対象者の個人情報あるいは知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することができますのでお申し出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて、ご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申し出下さい。この場合も、診療にあたり不利益が生じることはありません。
《本学における連絡窓口》 〒860-8556 熊本県熊本市中央区本荘1丁目1番1号 熊本大学大学院生命科学研究部 分子生理学講座 担当者:榊田 光倫 TEL:096-373-5051 Mail:korin@kumamoto-u.ac.jp |